チーム全体で虎になる

ーチーム名がカンボジアン・タイガーFCと変更になっておりますが

カンボジアでは未だに野生のトラがいて強さの象徴になっています。それに私自身もトラが好きです。ライオンは群れますが、トラは群れない。タイガースではなくて単数系のタイガーなのは、我々は全体で一匹のトラであるということを表現しました。ロゴには、カンボジアの地図を元に国旗の赤・青を入れています。買収が決まったその日にデザイナーへ連絡してチームロゴの作成に入ってもらったんですよ。

ユニフォームはトラということもありオレンジ色にしました。地元のNTスポーツというブランドに作ってもらっています。本当はもっと凝ったものにしたかったのですが、まだまだ技術的に難しかった。そこで、何とかちょろっとだけアレンジをしてもらいました。


カンボジアン・タイガーFCのロゴ


ータイでいう黄色みたいな縁起の良い色とかはあるのでしょうか?

純粋な比較はできませんが、国旗にある赤、青が人気のある色だと思います。町の中を見ていても赤のチェックシャツを着ている人が多かったりしますし、何よりサッカーチームがみんな赤・青のユニフォームです。


世界初公開!プノンペン・タイガーFCのユニフォーム


ーチームの現在の状況を教えてください。

チームは21人の選手が在籍しています。買収にあたり、選手の契約をきったり、給与を下げたりしないというのが条件でした。今はそこから補強を進めている状況です。カンボジアでは登録人数が50人、ベンチ入り人数22人!!と稀に見る人数の多さを誇ります。試合では1チーム全員がベンチにいる様な状況です。

現在、日本人が4人所属しておりまして2人がJリーグ経験者、監督には元大宮、福岡の木原正和氏が就任しています。

今季の外国人枠は未定ですが、おそらく5(試合出場は3)、アジア枠は1なので同時に4人の日本人がピッチに出場できるのではないかと考えています。

日本人やヨーロッパからの加入組もおりますが、海外の選手はアフリカ系の選手が多いです。ベトナムなんかでは「他はアジア人で何とかなるけど身体能力だけはどうにもならん」とアフリカ系の選手をとってきますが、彼らがクビになったりしてカンボジアへ移ってきたケースですね。


ー目標はどういうところにあるのでしょうか?

初年度は2000万円の売り上げ、3年で黒字化を目指します。しばらくは、会社の自己資本を投入しての挑戦になります。

中長期的には、もっと全体を見ています。例えば、1000万円予算を増やせばカンボジア代表クラスが3人とれます。そうしたら、カンボジア国内では優勝をすることができるでしょう。しかし、それをやったら意味がないですよね。

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