昨年8月の時点で、私はシーズンのチャンピオンチームがチェルシーになると睨んでいた。望んだタレントを手に入れたジョゼ・モウリーニョの仕事は、第2次政権1年目の精神を引き継ぐ簡単なタスクだったはずだ。それに続いてシティ、ユナイテッド、スパーズというのがトップ4の予想であったが、ど素人の安易な考えなど激戦のプレミアリーグの展望としては、やはりお粗末なものであったかもしれない。

ルイ・ファン・ハールの仕事ぶりには賛否両論がある。

私はもともと彼のことが好きではなかった(好きになるキャンペーンを現在も実施中)ため、彼の就任には随分と落胆したが、彼はリーグテーブルで最低限の順位をキープするという結果で自らの力を示してきた。しかし私見として、ここまで実に面白くないユナイテッドのフットボール、そしてそれと相反して魅力的な内容で追い上げるセインツ、アーセナル、スパーズ、そして憎きリヴァプール…。

今回は、最低限の目標とされているトップ4のフィニッシュに向けて突き進むユナイテッドに、個人的な4つの疑問を投げかけてみる。

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