年齢も近く、監督キャリアの長いこの両者。実は、コートジボワール代表監督に入れ違いで就任しているという過去がある。
2006年、史上初めてワールドカップに出場したコートジボワール。大会終了後、アンリ・ミシェル監督の後任として選ばれたのがシュティーリケであった。シュティーリケは2008年のアフリカネイションズカップ直前に一時辞任をするものの、その後復帰し4月まで指揮。退任後、連盟はここで再び新監督探さねばならなかった。
そこで白羽の矢が立ったのが、ハリルホジッチだった。
2008年5月、コートジボワール代表の新監督にハリルホジッチ就任。この5月にはインターナショナルマッチウィークが行われており、当時コートジボワールは日本で行われるキリンカップに参加していた。ハリルホジッチのコートジボワール代表監督としての初陣は三ツ沢で行われたパラグアイ戦であり(協会のHPにPDFがあった)、24日には豊田で岡田武史率いる日本代表と対戦している(長友佑都の代表デビュー戦であった)。
要は、シュティーリケの後任としてコートジボワール代表監督を務めていたのがハリルホジッチなのである。そうした両者が明日、日本と韓国を率いて対戦するわけだ。どこか不思議なめぐり合わせである。
ちなみに、ハリルホジッチは現役時代旧ユーゴスラビア代表として、シュティーリケが現役時代に旧西ドイツ代表としてプレーしていた。両者が代表チームに招集されていたのは1976年から1984年にかけてであるが、この期間に両チームは通算四度の対戦経験があり、ひょっとしたら選手としても対戦したことがあるのだろうか。