8月を終えて
8月を終え、ヴァイグルはブンデスリーガ3試合270分全てに出場している。
総パス本数は247本、うち230本を成功させており93%の成功率を誇る。調べてみるとチームメイトの香川ですら185本のパスで161本の成功(87%)、シャビ・アロンソ(バイエルン)でも247本中220本(89%)であり90%越えを達成することはかなり難しい。
ちなみに上位の顔ぶれを見るとルイス・グスタヴォ(ヴォルフスブルク)が91%、イルカイ・ギュンドアン(ドルトムント)が90%、ブンデスリーガのMF平均をとると73%である。『sport1』は「パスマシーン」とヴァイグルを紹介したが、まさしくその通りである。(画像は香川との比較、『kicker』による。)
一方で、課題もある。0ではないが、シュートがほとんどなくトップチームではまだ無得点である。また、今シーズンのパス成功率こそ高いものの1860ミュンヘン時代は当然60%台等不調な試合もあり、年間を通したコンディションの維持は未知数である。
特に、フィジカル面では『UEFA.com』によると体重の増加の必要性を認めているという。公称の体重は身長に比べて軽い71kgと言われている。それでも、1vs1の勝率は54%と決して低くはなく香川真司(44%)を10%上回り、ルイス・グスタヴォ、ビダル(二人とも56%)と匹敵する値を残している。スタッツだけ見れば、こちらも高い値と言えるだろう。
チームキャプテンのマッツ・フメルスが「非常にエレガントに見える」、トゥヘルが「非常に大きな可能性を秘めている」とチーム内部から賞賛の声があがるヴァイグル、彼のブンデスリーガでの航海は始まったばかりだ。
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