先日、インテル・トゥルク戦であのヤリ・リトマネンによってチーム最優秀選手に選ばれた田中亜土夢が、13日に行われた国内リーグ第30節、アウェイでのFFヤロ戦で先制ゴールを決めた。

前半30分、相手チームのコーナーキックを凌いだHJKはこのボールを左サイドへと大きく展開。ここにエルファン・ゼネリが走り込み、田中は逆サイドを追走する。

ヤロの選手たちが人数をかけて攻め込んでいたことで守備陣は手薄になっており、ゼネリからのパスを受けた田中はこれを豪快に蹴り込んだ。クリアのボールからわずか3タッチ、絵に描いたようなカウンターアタックであった。

田中のゴールは先月15日に行われたカップ戦以来、リーグ戦では7月10日以来約2か月ぶりで今シーズンの8点目。そのままフル出場を果たしたものの、チームは終盤に追い付かれ1-1の引き分けで終わっている。

開幕から首位を快走してきたHJKだが、欧州カップ戦が始まった7月以降大きく調子を落としており、これで公式戦7試合、リーグ戦では4試合勝利がない。消化試合の数に違いはあるもののチームは現在順位を2位に落としている。

8月にハーフナー・マイクがオランダのADOへ移籍し、再びHJKヘルシンキではただ一人の日本人となった田中。ただいま苦しい状況に置かれているが、こんな時こそ“アトム”の力でチームを救ってもらいたい。

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