しかし、この連盟側の一方的な解雇通知に対してサンデー・オリセー監督は激怒し、「自分の契約が残っている限り、ババンギダは私の秘書だ」と宣言。
こうして連盟との対立を深めていたオリセー監督であったが、どうやら今回の報道によれば……ババンギダの給与を「自分で払う」という決断を下したようだ!
自分の給与が全く支払われていない中で、秘書となった男をポケットマネーで雇う……なんとも悲しい話であるが、オリセーの男気も感じる出来事である。
関係者
「誰とともに働くか――それは彼が決断することだ。それは、ババンギダが次のナイジェリア代表チームのキャンプに戻ってくるだろうといえる理由だ。
オリセーは、現役時代からの親友を信頼できる腹心としているし、彼は大いにそれを当てにしているのだ」
ただ、『Africanfootball』はさらにナイジェリアの苦しい事情を報じている。
3月のアフリカネイションズカップ予選に向けて欧州&アメリカの視察を予定していたオリセー監督であるが、なんとその予算が連盟から下りず、それを止められてしまったというのだ。
ナイジェリアサッカー連盟はこのところ深刻な財政難に陥っていると言われ、ババンギダの解雇もその影響があったと考えられている。
関係者は以下のように話し、オリセー監督の苦しい状況を明らかにした。
関係者
「オリセー監督は『ヨーロッパ、そして可能ならばアメリカへ視察に行きたい』とリクエストしていた。そこには彼が見たいと思っていた興味深いストライカーがいる。
しかし、それは許可されなかった。従って、彼は選手のリストを編集することも出来なかった」
ただ、その一方でナイジェリアサッカー連盟もかなり厳しい状態で、招集する選手の費用を捻出するのが難しいとも。
2013年にアフリカ大陸を制覇したナイジェリアであるが、その後はほとんど良いニュースが聞かれない状況にある。「スーパーイーグルス」の復活はいつになるのか……。
【厳選Qoly】日本代表の2024年が終了…複数回招集されながら「出場ゼロ」だった5名