「期限付き移籍」がやたら多いブラジル人
Jリーグに来る外国人選手で気になるのが所属先がやたら多く、しかもほとんどがローン(Jリーグでいう期限付き移籍)というケースがある。とりわけブラジル人ではその傾向が強いのだが、これには理由がある。
ブラジルではサッカー選手は投資の対象となっており、所属クラブ以外が選手の保有権を握っていることがある。そうした投資会社の中にはもっともらしいクラブ名を冠しているがほとんど実体はなく、選手を保有してローンをすることを生業にしているクラブもあるのだ。
まるでツタヤ!お、恐るべしブラジルである…。だが、このやり方は疑問が投げかけられているのも事実。ネイマールの投資会社であるDIS社がバルセロナ移籍の際の移籍金が入らなかったとして提訴するなど、問題が起きている。
ちなみに、ブラジルのサッカーカレンダーは特殊で、1月から春先までがその州の選手権、5月からは全国選手権が行われる。しかし、全国選手権は1-4部までしかなく資金力があり選ばれたチームしか出場することができない。
そのために州選手権後にはカップ戦が行われている州などもある。1年の中の短いタームでも、それぞれの大会が終われば選手はまた次の大会へ向けてチームを探すということは当たり前なのだ。