しかし、その交渉において大きな問題になっているのは、やはりお金というファクターであるようだ。また、ミランの2015年の結果が影響するかもしれないと『Calcioefinanza』が伝えている。
まずクラブの価値としては、シルヴィオ・ベルルスコーニ会長は10億ユーロ(およそ1230億円)と換算しており、一方で中国系コンソーシアムは6億5000万ユーロ(およそ799億円)と見積もっている。
第三者であるフォーブズは7億7500万ユーロ(およそ952.6億円)と計算しているが、株式の売却に際してはこの価値の差も大きな問題となる。
さらにもう1つ立ちはだかっているのがクラブの経営状況であるという。
2014年に9128万ユーロ(およそ112.2億円)の赤字を計上したミランは、今月発表される2015年の結果でも8930万ユーロ(およそ109.8億円)という巨額の損失になると予想されている。
さらに重要になると思われる売上高に関しても、2014年の2億3300万ユーロ(およそ286.4億円)から2億2100万ユーロ(およそ271.7億円)に減少しているとのこと。
この5年間で2億7000万ユーロ(およそ331.9億円)を失い、さらに売上高までも下がっているということで、昨年以上に経営は悪化しているようだ。
4月28日にミランはこれらの経営状況を発表する予定となっており、それが上の推測通りになっていた場合、コンソーシアム側が買収に二の足を踏む可能性もあると考えられている。