千葉国際高校で3年間を過ごしたのは、鹿島アントラーズに所属するブラジル国籍のMFカイオだ。

サンパウロやアメリカの下部組織出身ということで秀でたテクニックを持ち、スピードも抜群。敏捷性の高いその動きで相手を惑わし、鹿島でも欠かせぬ戦力となっている。

先週末に行われたJ1ファーストステージの第11節ジュビロ磐田戦でも、鹿島の先制点はそんなカイオのリズミカルなドリブルから生まれた。

0-0で迎えた55分、ボールを受けたカイオは金崎夢生とのコンビネーションで抜け出すと、自慢のドリブルで相手を引きつける。そして味方がフリーになっているのを見るとそこへパスを出し、最後は金崎が冷静に磐田ゴールをこじ開けた。

磐田の大井健太郎と宮崎智彦を引きつけ、金崎のゴールをお膳立てしたカイオ。

特にカバーリングに入ろうとしていた大井はカイオの個人技に気を取られ、完全にボールウォッチャーとなっていた。


これをカイオは見逃さなかった。

自身の左側にスペースがあるのを察知すると、即座に華麗なヒールタッチで切り返し、スペースに走っていた金崎にスルーパス。まるでサンバを踊っているかのように軽やかな身のこなしでゴールを演出した。

スピードだけに頼るのではなく、緩急も交えながら相手を攻略するという見ていて楽しいドリブラーと言えるだろう。

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