グループステージも最終節に突入した今大会。ここまで前評判を良い意味で裏切ったチームの一つがハンガリーだろう。
初戦、オーストリアとの“ハプスブルク・ダービー”で2-0の快勝を収めると、2戦目のアイスランド戦でも先制されながら、終了間際の同点劇。貴重な勝ち点1を手にした。
グループ最終戦、ここまで2分けのポルトガルを相手に引き分け以上でベスト16入りが決まる。
そんなハンガリーの守護神、ガーボル・キラーイは、今大会最年長の40歳。EURO2016での出場により、ドイツ代表のローター・マテウスが持っていた39歳91日という最年長出場記録を更新し、EUROでプレーした初めての40代プレーヤーとなった。
ダボダボなグレーのパンツを愛用していることから、「トレパン」あるいは「ダボパン」GKとして知られる。その見た目にやられたサッカーファンは多いに違いない。
ただ、今大会で彼が魅せているのはそれだけではない。持ち前のゴールキーピングに加え、ボールをキャッチした後も目が離せないのだ。
というのも、
なんと!
これは、まさかのノールックパス!
昨今のサッカーにおいて、GKのディストリビューション(配球)は重要性を増すばかり。しかしながら、こういったパスはほとんど見たことがない。
しかもキラーイは、第1戦のオーストリア戦でも“おもしろパス”を見せていたのだ。