29日にカナディアンチャンピオンシップの決勝戦が行われ、遠藤翼が所属するトロントFCが4年ぶり5度目の優勝を決めた。

同大会はリーグとは別に、カナダの複数のクラブによって争われるミニ・トーナメント。出場クラブは主にアメリカのMLSなどに越境して参加しているが、CONCACAFチャンピオンズリーグの出場権は別々に割り当てられており、この大会を制したチームにのみその権利が与えられる。

準決勝でディディエ・ドログバを擁するモントリオール・インパクトを破ったトロントは、決勝で工藤壮人が所属するバンクーバー・ホワイトキャップスと対戦。

先週ホームで行われた1stレグを1-0と制していたものの、アウェイに乗り込んだ2ndレグは2点を先行される苦しい展開に。しかし、ドラマは後半アディショナルタイムに待っていた!

途中投入された遠藤翼のロングボールを、ホワイトキャップスの味方同士が交錯。GKがこぼしたボールを、カナダ代表MFウィル・ジョンソンが押し込んだのである。

追加タイムは4分だったが、この時すでに90+4分を回っていた。ホワイトキャップスはあとほんの数秒を耐えれば優勝…というところで痛恨の失点を喫し、スタジアムは静まり返ってしまった。

2戦合計は3-3だが、アウェイゴールによりトロントが今年のカナダ王者に輝いている。

小さなトーナメントではあるが、試合後のロッカールームはこの盛り上がりよう。

それもそのはず、トロントはこの勝利により、クラブ・ワールドカップにも繋がる2017-18シーズンのCONCACAFチャンピオンズリーグの出場権を手にしたのである。

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