2. 登録選手はたった18人
五輪におけるサッカー競技の登録選手は18人だ。
FIFAやUEFAが主催する国際大会では23名の上限が一般的となっているが、なぜ五輪では18名なのだろうか?
その理由や背景については明らかになっていないが、前述したFIFAとIOCの“ねじれ”が関係していることは想像に難くない。
サッカー競技では決勝にまで勝ち残った場合6試合を戦うことになるが、18名でこれだけの試合数をこなすのはかなり無茶である。
さらに五輪は短期決戦であり、ワールドカップやEUROと比較しても試合の中日が相当に短い。そうしたことから五輪チームでは複数のポジションをこなすことができるユーティリティプレーヤーが重宝されるわけだ。
こうしたある種“異例”のルールは、出場チームの指揮官をも悩ませる。
日本代表の手倉森誠監督も、今回の五輪で野津田岳人や鈴木武蔵(後に本登録メンバーに代理招集)といった選手たちを本登録メンバーに加えることができず、バックアップメンバーに指名した。
その心境については「23人を登録することができる本来の国際大会であれば間違いなくメンバーに入る選手たちだ」と話している。