毎年、仰天ユニフォームを世に送り出すスペインのサッカークラブ。

ルーゴのビール柄ユニラ・オジャ・ロルカのブロッコリー柄ユニCDギフエロの生ハム柄CDピンソンのフルーツ柄ユニと枚挙に暇がないが、今年も斬新なアイディアが飛び出した!

スペイン4部テルセーラ・ディビシオン グループ7に所属するRSDアルカラが発表したユニフォームがこれ。

何かの衣装をデザインしたようなこのユニフォーム…。実はこれ、モチーフになっているのは中世のヨーロッパで流行した服装だ。

RSDアルカラがホームとするアルカラ・デ・エナーレスは、マドリード州東部に位置する都市。

近世スペインの小説「ドン・キホーテ」を執筆した作家ミゲル・デ・セルバンテスはこの街で生まれ、現在では中央広場の名前も「セルバンテス広場」と改称されている。つまり、アルカラ・デ・エナーレスとセルバンテスは切っても切れない間柄なのだ。

そんなセルバンテスはRSDアルカラにとってもかけがえのない存在であり、例年「トロフェオ・セルバンテス」という記念試合を開催している。

今年は記念すべき50回大会であり、2部に所属するヘタフェと対戦予定。さらに2016年はセルバンテスの死後400年にあたることから、セルバンテスが着ていた時代の衣装をユニフォームで表現したという。

セルバンテスの肖像画はこちら。

首に巻いているのは「襞襟(ひだえり)」と呼ばれるもの。近世ヨーロッパにおける上流階級の間で流行したファッションアイテムで、ユニフォームでも見事に表現されている。

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