毎年、仰天ユニフォームを世に送り出すスペインのサッカークラブ。
ルーゴのビール柄ユニやラ・オジャ・ロルカのブロッコリー柄ユニ、CDギフエロの生ハム柄、CDピンソンのフルーツ柄ユニと枚挙に暇がないが、今年も斬新なアイディアが飛び出した!
スペイン4部テルセーラ・ディビシオン グループ7に所属するRSDアルカラが発表したユニフォームがこれ。
Recuerda que la camiseta #400Cervantes que lucirá el equipo en el #50TrofeoCervantes estará a la venta. #AbonateRSDA pic.twitter.com/68dHsRoMNC
— RSD ALCALA OFICIAL (@rsda_oficial) 2016年8月24日
Espectacular la camiseta conmemorativa de la @rsda_oficial para el #TrofeoCervantes en su 50 edición pic.twitter.com/z51JFpyXuk
— AlbertoBlazquez (@AlbertoBlazquez) 2016年8月22日
何かの衣装をデザインしたようなこのユニフォーム…。実はこれ、モチーフになっているのは中世のヨーロッパで流行した服装だ。
RSDアルカラがホームとするアルカラ・デ・エナーレスは、マドリード州東部に位置する都市。
近世スペインの小説「ドン・キホーテ」を執筆した作家ミゲル・デ・セルバンテスはこの街で生まれ、現在では中央広場の名前も「セルバンテス広場」と改称されている。つまり、アルカラ・デ・エナーレスとセルバンテスは切っても切れない間柄なのだ。
そんなセルバンテスはRSDアルカラにとってもかけがえのない存在であり、例年「トロフェオ・セルバンテス」という記念試合を開催している。
今年は記念すべき50回大会であり、2部に所属するヘタフェと対戦予定。さらに2016年はセルバンテスの死後400年にあたることから、セルバンテスが着ていた時代の衣装をユニフォームで表現したという。
セルバンテスの肖像画はこちら。
首に巻いているのは「襞襟(ひだえり)」と呼ばれるもの。近世ヨーロッパにおける上流階級の間で流行したファッションアイテムで、ユニフォームでも見事に表現されている。