欧州最高峰の舞台における成績に着目
今回注目したのは、チャンピオンズリーグのグループステージにおける勝ち点である。
理由は大きく二つある。一つは、ここ10シーズン、プレミアリーグが主要4大リーグで唯一毎年4チームをCLのグループステージに送り込んでいること。他のリーグは4だったり、3だったり、昨季のリーガは5だったり。ブンデスリーガとセリエAに至っては2012-13シーズンにUEFAのランキングにより出場枠数が入れ替わっている。
その中でプレミアリーグは10年間、常に4チームが出場。この安定感はデータとして頼りがいがある。
もう一つは、CLのグループステージが12月上旬に終わることだ。イングランドの大きな特徴として年間のハードスケジュールがあり、特に年末年始に休みなく試合が行われることの賛否は冬の風物詩ともいえる。選手やチームに関して、疲労面での影響は少なからずあると推測され、それが後半戦の戦いぶりに繋がる可能性は決して無視できない要素だ。
だが、年内で終わるグループステージまでであれば、それ以降に比べリーグの垣根を取り払ってある程度フラットに比較することができる。そこで、今回はこのデータを使って検証してみることにした。
まず、過去10シーズンの出場クラブがこちら。括弧内がそれぞれグループステージで獲得した勝ち点だ。
■2006-07
チェルシー(13)、リヴァプール(13)、マンチェスター・U(12)、アーセナル(11)
■2007-08
マンチェスター・U(16)、アーセナル(13)、チェルシー(12)、リヴァプール(10)
■2008-09
リヴァプール(14)、アーセナル(11)、チェルシー(11)、マンチェスター・U(10)
■2009-10
チェルシー(14)、アーセナル(13)、マンチェスター・U(13)、リヴァプール(7)
■2010-11
チェルシー(15)、マンチェスター・U(14)、アーセナル(12)、トッテナム(11)
■2011-12
アーセナル(11)、チェルシー(11)、マンチェスター・C(10)、マンチェスター・U(9)
■2012-13
マンチェスター・U(12)、アーセナル(10)、チェルシー(10)、マンチェスター・C(3)
■2013-14
マンチェスター・C(15)、マンチェスター・U(14)、アーセナル(12)、チェルシー(12)
■2014-15
チェルシー(14)、アーセナル(13)、マンチェスター・C(8)、リヴァプール(5)
■2015-16
チェルシー(13)、マンチェスター・C(12)、アーセナル(9)、マンチェスター・U(8)
これだけでは分かりづらいので、勝ち点を1チーム平均で算出し、なおかつスペイン、ドイツ、イタリア勢と比べてみたのが次のグラフだ。