速い、強い、うまい
180cm、82kgという公称以上に恵まれた体格を感じ、身体能力とトリッキーさも含めたテクニックの高さを持つ。シェフィールド・ウェンズデーで共にプレーしたMFデイヴィッド・プルットンは『Guardian』に対してこう語った。
デイヴィッド・プルットン
(元シェフィールド・ウェンズデーMF)
「彼は超成長したね。ノンリーグで過ごしたことが良かった。そのことで基礎を築き、広い視点を持つことができたんだよ」
「彼は速い、強い、そして直接的(ダイレクト)だ。ボールを1人で40ヤードも50ヤードも運べるんだよ」
利き足=頭?
先に述べたように高い身体能力と技術を誇るが、さらにロングスローやヘディングの決定力の高さといった武器も併せ持つ。今季あげたゴールは何と全てヘディングで放った9本の頭でのシュートを5つゴールに結びつけている。ヘディングが得意でウィングというとクリスティアーノ・ロナウドを彷彿させるが、アントニオはより低い位置でもプレーができる。現在は、右サイドを中心にサイドバックや左サイドもこなす、と様々な起用に応えている。
ちなみに両足を器用に使えミドルシュートも狙うことが多いのだが、右足9本、左足4本と足で放ったシュートはいまだゴールなし。昨シーズンあげた8ゴールもうち6つはヘディングによるもので、ウェストハム移籍後は“利き足は頭”といって良いほどヘディングの得点数が激増している。