クラブ史上初となるJ2降格が決定した名古屋グランパス。
そんなチームを支えるホペイロのブログが、ファンの間で話題となっている。
ホペイロとはいわゆる「用具係」であり、選手が使用する身の回りのアイテムを管理し準備する人のことである。
名古屋グランパスの松浦紀典さんは、日本人として初めてプロのホペイロになった第一人者だ。
そのキャリアは今年で21年目を迎え、スポーツブランドMizunoとブランドアンバサダー契約を締結。Jクラブだけでなくトヨタカップやクラブワールドカップで来日した海外のチームとも交流経験がある。
そんな松浦さんは8日、このほど退団が発表された田中マルクス闘莉王を見送るため空港に足を運んだそうだ。
そのことを綴ったブログの中では、昨年12月に闘莉王が最初にチームを離れてからの知られざるエピソードが紹介されている。
「ブラジルに到着した頃から、毎日数回は連絡してチームに残って闘ってほしいとお願いし続けました。
やがて新チームはスタートしてタイと沖縄合宿を行い開幕を迎えました。
もちろん合宿中もその後も闘莉王選手には同内容の連絡は欠かさずしていました」
なんと2016年シーズンが始まる直前の合宿中も、松浦さんは闘莉王と連絡を取り合っていたという。
さらに、このブログの中ではチームが低迷してから闘莉王と再契約を結ぶまでの経緯が書かれており、チームに対する情熱と現在直面している試練について熱く語られている。
名古屋の公式サイトに松浦さんの生い立ちなどを紹介するページがないのは残念であるが、是非ブログを直接チェックし、その想いを汲み取ってほしい。