ガビ

生年月日:1983/7/10 (33歳)
国籍:スペイン
所属クラブ:アトレティコ・マドリー

ディエゴ・シメオネ就任後、ハードワークなチームへと変貌したアトレティコを象徴するカピタン。もともとアトレティコのカンテラ育ちで、天才肌のMFとして期待されていた選手だった。アトレティコでは「行き詰っていた(本人談)」ものの、レアル・サラゴサへの移籍が転機となった。献身性も身につけ攻守に渡る活躍を見せ、カピタンを任されるなど大黒柱に成長。アトレティコへの復帰後も無くてはならない存在となった。いまだにスペイン代表での出場がないのが不思議なくらいの実力者だ。

フィリップ・ラーム

生年月日:1983/11/11 (33歳)
国籍:ドイツ
所属クラブ:バイエルン

170cmの小柄なDFはまさに“小さな巨人”だ。左右どちらもこなす攻撃的なサイドバックとしてどの監督からも重宝される存在だったが、ペップ・グアルディオラ監督はさらにボランチへと抜擢。すると指揮官の高い要求に見事に応え、その底知れぬ能力が明らかとなった。ドイツ代表でも2014年のブラジルワールドカップ、キャプテンとして全7試合にフル出場し、4度目の世界制覇に貢献。代表115試合出場は歴代5位だが、そうした記録以上に、どんな状況であっても与えられた役割を黙々と、しかも高いレベルでこなすラームは感謝してもしきれない選手の一人である。

ディルク・カイト

生年月日:1980/7/22 (36歳)
国籍:オランダ
所属クラブ:フェイエノールト

「ブルーカラー(肉体労働者)の反抗」がドナルド・トランプ氏を勝利に導いたとも言われるアメリカ大統領選。サッカー界の「ハードワーカー」といえば何といってもこの男である。彼はデビューシーズンに28試合出場しているが、以降の17年間、代表戦を並行して戦いながら、時にサイドバックのような任務を与えられながらも、3か国4つのクラブでほぼ休みなく毎シーズン30試合以上に出場し続けているのだ。長いサッカーの歴史の中でも「勤続」と「労働」をここまで高次元で体現した選手は珍しく、サッカー界のみならずいち人間の見本として、語り継がれるべき存在であろう。