ディエゴ・フォルラン
「それに同意できなくとも、その決定を理解しようとする必要はある。特に選手が週に50万ポンド(およそ6970万円)も貰えるような中国に行く場合にはね。彼はマルセイユに移った場合、給料はウェストハムよりも下がってしまうと言っている。
パイェットはマーケットが閉じる今月末までに移籍を強要している。おそらく、5年の契約にサインするときに、それを考えておかなければならなかった。
だが、彼は状況を変えようとした唯一の選手ではない。
私はアトレティコ・マドリーに加入した時、それが最後の契約になると思っていたが、結局インテルに行くことになった。
人は変化する。立場は変化する。状況も変化する。そういうことは起こるものだ。
パイェットの家族はフランスに戻りたいという切迫した事情があるのかもしれない。ロンドンに落ち着くことができないのかもしれない。
そこには多くの要因があるのかもしれない。家族が不幸せなら、彼も不幸せだ。選手はロボットではない。幸せになれるなら、お金は小さくなっても十分だ。
とはいえ難しいのは、サッカーにおいてはしばしば真実以外のものがたくさん作られるということだ。選手は自分自身に好都合なようにするし、クラブはファンを保つために物語を作るし、エージェントは漁夫の利を得るためなら対立も厭わない。
選手は様々な策を使用して思った道を歩みたがる。パイェットはストライキをすることを選んだ。そして、チームのためにプレーしたくない選手と契約しているのは、誰にとってもいい状況ではない。
スラヴェン・ビリッチ監督はパイェットのスタンスに批判的だったが、20年前には彼もウェストハムを離れ、エヴァートンへ行った。その際にもクラブは売りたくなかった。当時、ビリッチはクラブで最高給の選手だった」
渾身のコラム!フォルランの「パイェット擁護」が超アツい
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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