カネラス2010の母体は、FCポルトのウルトラス、『スーパードラゴンズ』だ。同クラブで最も規模が大きく、危険なグループとして知られる。

キャプテンを務めているフェルナンド・マドゥレイラは、かつて下部リーグでプレーしたことがある元プロ選手。

現在は所有しているレストランやホテル、マンションからの収入で暮らしており、スーパードラゴンズの活動に専念しているという。

彼はインタビューに対して以下のように話し、カネラス2010が暴力的なチームというのは「政治的な陰謀だ」と語った。

フェルナンド・マドゥレイラ“マカコ”

「不公平である。我々は暴力的なチームではない。他と同じようにプレーする。負けたくない。ボールのために戦う。ピッチ上で全てを尽くす。

スーパードラゴンズにはいい男も悪い男もいる。麻薬販売者、殺人者もいる。しかし、良い人たちもいるのだ。

ウルトラスだからプレーさせないということがあってはならない。アフリカ人、ジプシー、中国人、彼らをプレーさせなければ差別だ。スーパードラゴンズはなぜ違うのか?

暴力のため?あの動画は2年前のものであり、1試合だけのケースだ。彼らはそれを主張し続けている」

「このリーグには多くのお金がある。我々よりも選手に多くの報酬を払っている。遥かに大きな予算を持っているクラブだ。

カネラスはお金無しで戦っている。我々がここに来たときから、彼らは排除しようとしているのだ。

我々は多くのカードを受けてはいない。レッドも一枚だけだ」

現在は昇格リーグを戦っており、6試合を終えたところで6チーム中4位に付けているカネラス2010。

多くの国において、ビデオで常に記録されていないアマチュアリーグには監視の目が行き届かない状況がある。

カネラス2010が本当に暴力的なチームなのか、それとも政治的な思惑が働いているのかはわからない。他の試合の映像を見ても相当激しいプレーをしていることは確認できるが…。

インターネットの普及によってこれらの問題は世界中で話題になる時代だ。下部に至るまで調査を行える体制が、現代のサッカー協会には求められているということだろう。

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