フランチェスコ・トッティ

「このところ、インタビューを受けなかったこと、考えをハッキリさせなかったことは申し訳なかった。

でも、スイッチを切ることは本当に難しかったんだ。今、僕は怖い。

これは、決めなければならないペナルティキックを得て、ゴールの前に立っているときと同じ恐怖ではない。

今回は、ネットの穴の先にあるものを見ることができずにいるからだ。

恐怖を感じさせてくれ。

そして今、僕は皆の優しさを必要としているんだ。皆がいつも僕に見せてくれたものを。

皆の愛情があってこそ、僕は次のページをめくり、新しい冒険に専念することが出来るはずなんだ。

今は、チームメイト、コーチ、ディレクター、会長、そして何年もの間共に働いてくれた皆に感謝する時だ。

ファン、そしてクルヴァ・スッド(サポーターグループ)、ローマの人たち、ロマニスタの人たち。

ローマに生まれて、ロマニスタとして育つのは、特権だ。このチームのキャプテンになったことは名誉だ。

皆は常に僕の人生と共にある。僕はもはやこの足で楽しむことは出来ないかもしれないが、心は常に皆と一緒だ。

子供のころ、自分を歓迎してくれたロッカールーム。今、僕は大人になってそこを去るんだ。

ローマに28年間の愛を与えられたことを、僕は幸せに思う。誇りに思う。愛しているよ!」

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