GK:中村航輔(柏レイソル)
"今、Jリーグで最もノッている男”と称しても過言ではない中村航輔。
彼に対しては、日本代表GK陣への「突き上げ」を期待したい。
川島永嗣の復活、そして、西川周作の乱調が同じタイミングで起こったことにより、またもや"川島時代”が続きそうな気配が漂っているが、「これで良し」と看過できるわけではない。
長年日本のゴールマウスに君臨してきた守護神の健在ぶりは嬉しい話だが、34歳という年齢を考えると、やはり、全幅の信頼を置くには不安だ。さらに、その競合となり得るのは、前述の西川と、今回招集された東口順昭になると思うが、両者は30歳オーバー。彼らに大きな成長を期待するのは酷である。
もちろん、年齢そのものがマイナス材料になることはない。だが、彼らが今のレベルを長期に渡って維持することは容易ではないし、仮に「今後5年間」というスパンで見ると、極めて怪しいだろう。
そこで重要になるのが、将来を見越せる才能の台頭になるわけだが、中村はまさに打ってつけの人材だ。
威風堂々たる立ち振る舞いには貫禄すらあるが、まだまだのびしろ十分の22歳。
トルドからブッフォンへ、カニサレスからカシージャスへ、レーマンからノイアーへとその地位が継承されたように、日本代表でもその瞬間が訪れると信じている。