エンリコ・キエーザとフェデリコ・キエーザ
パルマ、フィオレンテイーナ、ラツィオなどでプレーしたエンリコ・キエーザだが、その息子フェデリコも父と同じフィオレンティーナのユニフォームを着て現在活躍中だ。
フェデリコは他の2世選手と違い父と同じポジションであるフォワードでプレー、ウィンガー的な働きを好む。ただトップチームではより下がり目でプレーする機会もあり父のようなストライカーとはまた違った未来を描くかもしれない。
父エンリコのフィオレンティーナ時代はこちら。何となく目鼻立ちが似ているが、髪を後ろになびかせ疾走している時の表情やしぐさはさすが親子である。
イタリアではほかにもディ・フランチェスコ親子や、マルディーニ親子など2世選手が多くプレーをしている。
ヘンリク・ラーションとジョーダン・ラーション
北欧は南米に次ぐ2世選手の産地と呼んでもいいだろう。スウェーデンやデンマークの代表選手たちはまるで生き写しのように親から子へとその才能を受け継いでいる。
現在、オランダでプレーするジョーダン・ラーションはその代表格だ。父が在籍したバルセロナの下部組織出身で、その後母国へ帰りヘーガボリへ入団すると15歳でトップチームデビューを果たし2年度にはヘルシンボリへとステップアップをした。さらに、今年1月にはオランダNECへと移籍している。
ヘーガボリでデビューし、ヘルシンボリへとステップアップという過程は父ヘンリクと全く一緒のコースで、今後ジョーダンがセルティックやマンチェスター・ユナイテッド、バルセロナでプレーする可能性も大きいだろう。
若き日はドレッドヘアで長髪というスタイルが印象的だったヘンリク、それに対してジョーダンは坊主頭という違いは大きいが、顔つきやプレー時の表情はそっくりだ。