FC東京は後半から久保建英(15番)や平川怜(奥の23番)ら主力組が登場。
FC東京のトップチームはこの日、YBCルヴァンカップ プレーオフステージのサンフレッチェ広島戦に臨んでいたが、アウェイゲームということもあってか久保はメンバー外。クラブ側としても、こちらは国外チームとの貴重な対戦の場、さらには遠くモスクワからやってきたチームへの敬意という面もあったかもしれない。
多くの選手が入れ替り、再度“対応”が必要になったFC東京に対し、ロコモティフは疲労の感じられた選手を代えた程度。また交代で入ったGKの出来が良く、後半はがっぷり四つの展開となった。
その中でも結果を残したのはやはり久保だった。なかなかシュートをゴールに結びつけることができないなかで1点を奪うと、さらにGKにプレッシャーをかけてボールを奪い、味方のゴールをお膳立て。激しいプレッシャーのなか、素早い判断を武器に攻守において相手の予測を上回り、決定的な仕事をしてみせた。
結局後半もFC東京が2-1とし、計7-2というスコアで今回の親善試合は終了した。
試合後、ロコモティフの監督はピッチが普段プレーしている環境と大きく異なったことを敗因として挙げつつ、非常に有意義な交流プログラムだったと感謝を述べた。FC東京にとっても、これだけフィジカル的に激しいゲームを国内で経験することはなかなかできないため貴重な試合となったことだろう。
試合中や直後は熱くなる場面もあったが、最後は両チームの選手がハートマークを作って記念撮影(二人でハートを作っている選手も!)。今回の国際交流プログラムはFC東京とロコモティフ・モスクワの両者にとって良い経験、そして“刺激”になったに違いない。