アフリカサッカー連盟(CAF)は20日、モロッコのラバトで行われた執行委員会での決定について発表した。
その中で最も重要な部分は、大陸王者を決めるアフリカネイションズカップの開催期間の移行が批准されたことだ。
2019年のカメルーン大会からは2年毎の6〜7月に行うこととなり、規模も16から24チーム参加と拡大される。
カメルーンは現在かなり準備が遅れていると言われており、スタジアムなどの要件を満たすためにも半年の延期は大きなメリットになりそうだ。
これまでアフリカネイションズカップは2年毎に1~2月のスケジュールで行われてきた。
しかしこれはヨーロッパのクラブチームが行っている試合と被ってしまうため、選手は長期の離脱を余儀なくされていた。
さらに大会後もコンディションの悪化が懸念されることから、各クラブがアフリカ人選手の獲得に二の足を踏むこともあった。
今年1月に行われた大会ではジョエル・マティプら主力の選手が代表招集を拒否するなどして大きな問題にもなっている。
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— サッカーニュース Qoly(コリー) (@Qoly_Live) 2016年12月12日
また、そのためにアフリカネイションズカップ自体のマーケティングも難しくなっており、注目度が下がってしまうという点もあった。
それを改善するため、新たにアフリカサッカー連盟会長となったアハマド・アハマド氏は、就任当初から夏に開催できるよう働き掛けをしていくと発表していたのである。
なお、現在の問題としては、比較的インフラが整っている北アフリカ諸国ではかなり厳しい暑さになること、そして24チームをホストできる国がどれだけあるのかという点があげられている。
しかし、おそらく経営的にもスポーツ的にもそれ以上のメリットはあると考えられており、CAFはおよそ3倍の収入増を見込んでいるとのこと。
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