森岡 亮太(ワースラント=ベフェレン/BEL)

【コメント】

今回の日本代表において、最も注目されるポジションの一つが「4-2-3-1」の「3」の部分だ。とりわけ、「3」の中央、いわゆる「トップ下」のポジションについては、誰が起用されるかが見えづらい。

これまでこの椅子を“独り占め”してきた、本田圭佑は故障の影響もあり、新天地メキシコではプレー時間は皆無。前節のイラク戦で試験的に起用された、原口元気に至っては、所属クラブで事実上の構想外となっている状況である。

となれば、香川真司が久しぶりにこのポジションを任せられる可能性が濃厚だが、果たしてそれは正解と言えるだろうか。対処法の一つであることは間違いないが、ここは新たな解を提案したい。それは、現在、ベルギーのベフェレンで出色のパフォーマンスを見せている森岡亮太の抜擢だ。

新チームに加入するや否やチームの攻撃陣の核として、注目に値するプレーを披露。日本代表と同じく、4-2-3-1システムにおけるトップ下で、開幕から3試合で2ゴール2アシストと大活躍中であることは周知の通り。

持ち前のアシスト能力はもちろんのこと、渡欧後にレベルが数ランク上がった、バイタルエリアから放つ正確なミドルシュートや得点機に顔を出すセンスは、現日本代表においても貴重な武器になることは必至だ。

長らく日本代表からは離れているが、今の彼からは、思い切った起用にも応え得る素養が見えるだけに、ハリルホジッチの決断に期待したい。

選出者:カレン