マーク・シュウォーツァー

【コメント】

日本代表とオーストラリア代表の間に存在する、一種のライバル関係は、2006年ドイツW杯以降に生まれたものだろう。

そして、そのほとんどの試合で、ゴールマウスに君臨していたのがマーク・シュウォーツァーだった。

決して派手さはないが、プレミアリーグでも圧倒的な地位を築いた守護神は、幾度となく日本の決定機をシャットアウト。190cmを超える体格で堂々と構えるその姿は、まさに“門番”のようであった。

だが、日本代表が彼に対して一つ自慢できることがある。それは、2007年のアジアカップにて、PK戦の末に勝利したことだ。

PK戦に自信を持っていた彼にとって、この歴史は間違いなく苦い記憶。

「サッカー人生初となるPK戦での負け」として、引退した今でも脳裏に焼き付いていることだろう。

選出者:編集部T