最初は普通に答えていた石井監督だが…(03:54から)。
石井 正忠(大宮アルディージャ 監督)
「まず、監督としてのオファーを受けるというのは嬉しいことなので。どういう状況であれ。
あとはやはり、クラブがこういう厳しい状況だからこそ私にオファーをくれたという、そういう強い意志を受けたので……それに応えないわけにはいかない。そういう気持ちもあります。
なのでこれは本当に本当に厳しい状況で、大変な仕事だと思うんですけど。
今までやってきた選手、コーチ、指導者、監督。
そういう私の経験を、この短期間でもクラブに何か残すことがきればという思いもあってこういう状況を引き受けることになったので。最大限の努力をしたいと思っています。
本当に言葉で言うのは簡単なんですけども、この状況をこの短い期間でどうにかクラブ全体として勝ち取りたいと思いますので。
話がまとまらないですけど」
石井監督は大宮の前身であるNTT関東サッカー部の出身。
在籍こそわずかに2年だが、順天堂大学卒業後に初めて加入した社会人チームであり、全てがスタートしたチームであると言って良い。
残り3試合というのはあまりにも短い期間だが、こうした状況でも残留を目指そうとするチームの姿勢に断ることができなかったようだ。
普段は冷静な石井監督であるだけに、就任会見という場でこのような感情的な表情を見せるのは非常に珍しいと言える。