「マーク交換」における脆弱性
そして、第二の脆弱性が「DF陣のマークの受け渡し」、特に「サイドバックとセンターバックのマークの受け渡し」だ。
この試合におけるローマは、様々な選手が「SBとCBの間のスペースをアウトサイドからインサイドへのダイアゴナルな動きで突こう」と試みるシーンが何度も見られたが、これはきっと、この弱点を突くためであったと推察できるだろう。
とりわけ、ウンティティとアルバ、ウンティティとピケのところは、最終的に誰がマークするのかが曖昧になり、後手を踏むケースが多い。
バルセロナのセンターバックの能力は対人能力も高い(特にウンティティ)ため、ある程度は個々で何とか回避(もしくは、GKのマルク=アンドレ・テア=シュテーゲンがビッグセーブを見せる)してしまうのだが、一歩間違えると、失点に直結するものが少なくない。
そのため、一線級のストライカーが相手との試合では、ヒヤヒヤのシーンも少なくなく、「あわや」のシチュエーションも多い。
つまり、今回のローマ戦に限って、バルセロナの守備に問題が起こったわけではない。運悪く、スタディオ・オリンピコでの一戦にて如実に表れてしまったと評するのが正しいだろう。
いつもであれば誤魔化せた部分、もしくは得点力で覆い被せることができた部分が、今回は完全に露呈しまったというわけである。
とは言え、彼らの弱点は、わかっていても簡単に崩せるものではない。
ハイレベルな選手が一貫して仕掛けることでようやく実るかどうかの域である。
そういう意味では、大逆転劇を信じて愚直にそれを実行したローマのほうを褒めたたえるべきだろう。