「本当にいろいろな意味で成功してきた3年間でした。でも、それでも皆、満足できない。私自身は満足以上のものがありました。本当に難しい時期だっただけに、私はこれだけできたことに満足しています。

やはりチーム、そしてまたチームを率いる人々(※おそらく中心選手のこと)にしても、ここ数年の間、パフォーマンスという意味ではなかなか厳しいものがありました。

だからこそ私は、今までやってきたあの選手に代わる選手は誰かいないのかなと探していたわけです。

つまり、競争の原理を採り入れました。ベテランのお尻を叩き、今まで以上に頑張ってくれるようにしました。

そういった意味では、満足しないこともいろいろとありました。でも、この3年間で成功を手にして、誰もが満足をした。

そして今度は第3ステージに入るわけでして、それがワールドカップ。私が就任したのは何と言ってもそのワールドカップがあるからこそです。

そこで海外遠征を2回行いました。世界における最高峰のチームとの試合をセットしたわけです。

昨年11月、そして今年3月の遠征です。私の頭の中では代表チームのワールドカップに向けた調整だと思っていたわけです。

特に中盤とFWにおいて、何か良い解決策がないか探していました。ワールドカップで必要なもの、つまりワールドカップでしっかりとパフォーマンスが出せるものを求めていたわけです。

今まで以上に選手がもっと幅広い力を持ってプレーできるように考えました。

ですから、結果のことはあまり頭になかったんです。世界一のチームであるブラジルに対しても良い結果を出せるとは思いませんでした。あくまで彼らと試合をすることで経験を積ませることができたと思ったわけです」