『Sky Sports』
「DFラインの背後をケアする能力は彼の武器のひとつだ。
背後へ入ってくるボールをインターセプトするために状況を読む必要があるだけでなく、飛び出して対処するためのスピードも持っていなければならない。
これは重要なスキルであり、シティGKエデルソンもこういった状況への対応に優れている。
Optaによれば、エデルソンは今季40度も背後へのボールを処理しており、これはリーグ最多。
そして、それに次ぐ2位がロリスなのだ(32度)。
さらに、ロリスの3シーズン総計は106度で、これはリーグ最多。成功率でも平均96.2%を叩き出している。
(つまり、ロリスはそのプレースタイル上ミスの数も多くなっているということのようだ)」
「明らかな決定機阻止のために飛び出すことはリスクが付き物だ。
失敗した場合には、無残な姿をさらすことになる。ロリスがストーク戦でやったように。
GKライン上に留まっているほうが批判は受けにくい、目につく様な(飛び出しでの)ミスを避けられるからだ。だが、それは正しい振る舞いではない」
「ディストリビューションについても同様だ。
ロリスは後ろからの組み立てを期待されており、今季自陣内でのパス数が彼以上なのはエデルソンしかいない。
両者ともこれを得意としており、パス成功率が90%を超えるレギュラーGK4人のうち2人は彼らだ。
そして、ロリスはこの3シーズンで700本以上のパスを試みており、これはリーグ最多。そして、ミスパスもどのGKよりも多い(244本)。
ポチェッティーノもペップも、(GKのこの種のミスは)彼らが標榜するプレースタイルを実行するための対価だと見なしている(リスクとして承知している)。
ロリスについても、これが核心といえるだろう。
ミスの多さは憂慮されるべきで、その一部は免責されない。だが、それ以外のミスはそのプレースタイル的に当然の結果だ。
逆説的ではあるが、ロリスはミスしがちな傾向があるのと同時にトップクラスのGKといえるだろう」
ミス最多のGKロリスは、なぜトップキーパーなのか…その解説がおもしろい
Text by 井上大輔(編集部)
神奈川県出身。もともとは野球小僧だったが、1998年W杯をきっかけにサッカーにも熱中。ウイイレなどのサッカーゲームにも、ドはまりした。好きなリーグはよく見ていたリーガ・エスパニョーラ。
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