「10年後、大学サッカーの平均観客数を1万人に」

――スポンサー名が入ったユニフォームやトレーニングウェアを着ていると、気持ち的にもやっぱり違いますか?

「まったく違います。応援していただいているスポンサーの方々への責任という意味でもそうですが、チームメイトが頑張って取ってきたものなのでJクラブなどのスポンサーともまた違う意味合いがあります。とても重みを感じています」(4年主将:小笠原佳祐)

「支えていただいているということを常に感じながらスポンサーの方々の期待に応えたいという気持ちでプレーしています!」(3年:山川哲史)

――スポンサー獲得以外の活動もありますか?

現在は、私たち蹴球部の周囲に存在している「応援」をより見えるようにしていく、「応援」というあいまいなものを枠組みとして再定義していこうとしています。そのために、スポンサー獲得活動のほかにファンクラブ設立に向けたクラウドファンディング・パウロメイト普及活動の三つを軸に、活動に取り組んでいます。それらをもとに、蹴球部を取り囲む人の動きを作ろうとしています。

昨年度はありがたいことにスポンサーの部分で結果を出すことができました。今年度は、ファンクラブ設立に向けたクラウドファンディングを行っています。世の中一般的なファンクラブ像とは一味違う、学生スポーツならではのファンクラブの在り方を提案したいと思います。

ファン=「応援してくださる方々」という捉え方で、ファンと現役蹴球部が協力してファンクラブを創り上げることを目指します!クラウドファンディングの期間は6/11までで1600人の0期会員の獲得が目標です。

さらには、蹴球部を応援してくださる「パウロメイト(応援店舗)」の募集活動を行っています。部員が直接大学近辺のお店を回り、ご賛同いただいたお店に蹴球部のペナントを置かせていただきました。

他にも、ADなどの大学内の動きに敏感に対応できるように勉強会をしたり、毎週のミーティングで、方針の確認や戦略を練ったりしています。新しい活動案が出てくれば、その都度取り組んでいく予定です。

――そもそも蹴球部員だけでどうやってプロモーションチームを運営しているのでしょうか?

プロモーションチームのメンバーは、全員有志で集まっています。プロモーションチームとしてメンバー全員に課せられていることは最低1つの企業の担当者となり、セールスから契約内容・コラボ企画の実行までを行うことです。

その他の活動である、ファンクラブやパウロメイト、AD関連などは、やりたい人・面白いと思った人が積極的にプロジェクトを立ち上げ、活動することにしています。

アドバイザーとしてOBの方々にいつでも質問できる状態にしています。週一回のミーティングで各企業担当者や各プロジェクトの進捗状況も共有しています。

――そんな蹴球部プロモーションチームとして、目指しているところは?

「筑波大学蹴球部の価値向上」というのがプロモーションチームの活動の根幹になっています。

そして、「10年後に大学サッカーの平均観客数を1万人にする」という大きなビジョンを掲げ、そこから逆算して今何ができるのかを考えています。