パラグアイ戦の存在意義は?
上述のようにチームは「不完全」なままだ。
12日に残されたパラグアイとの強化試合では、まだまだ確認するべきポイントがあるだろう。
しかし、試合終了後のフラッシュインタビューで、監督の西野は耳を疑うような発言を行った。
「バックアッパー」という表現を用い、スイス戦で出場時間が短かった、または起用されなかった選手たちをパラグアイ戦で使うつもりであることを明言したのである。
無論、ワールドカップにおいて、チーム全体のコンディショニングやゲーム感覚の調整は必須である。特定の選手に依存するチーム作りは、彼らが出場停止や調子を落とした場合は災難に陥るからだ。
そのためにも全体的に底上げすることは極めて重要なことであり、実際、この期間では試合ごとに選手を丸々入れ替える代表チームも少なくない。
だが、現在の日本代表が、彼らのやり方を踏襲するべきかどうかは甚だ疑問だ。
上述のように解決するべき課題は山積であり、今、重要視するべき点を首脳陣は勘違いしているようにすら思う。
蓋を開けてみないとわからないが、このままでは、パラグアイ戦が本大会を前にして最大の岐路になってしまう可能性は高そうだ。
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