ドイツ代表(編集部T)
「前回大会覇者が苦戦する」というジンクスは、もはやワールドカップの風物詩であり、彼らがこのような結末を迎えたことも必然だったのかもしれない。
昨年から戦術面に大きな問題を抱えていながら、それを解決する手立てを見つけられずに本大会に参戦すると、大会中にはその脆さが随所に表面化する最悪の展開に。最終的には、自分たちが信じていたはずの「効率的で効果的なプレー」は全てが裏目に出てしまい、一種の限界を露呈しながら散っていった。
無論、メキシコを筆頭に彼らと対峙した対戦国の対策や奮闘が光ったことは事実である。とは言え、今回の失態は「身から出た錆」と称するのが適切だろう。
しかし、この国のサッカーは過去に何度も頭を打ってきた歴史があり、他国に打ちのめされた度にバージョンアップに成功し、幾度となく世界一に輝いてきたことも忘れてはならない。
(本意ではなかったは言え)ロシアの地で見つめ直す機会を得た彼らが、「またここから立て直してくれる」と信じるサッカーファンは多いことだろう。
そして、4年後に訪れるであろう復活劇は必ずや「グッとくる」ものになるはずだ。
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