MOM
7.5 アントワーヌ・グリーズマン(フランス)
大会を通じて、どちらかと言えば、「黒子」としての働きが目立ったグリーズマンであったが、このファイナルの舞台でもその影響力は凄まじいものであった。
試合を動かしたのは彼のセットピースからで、記録としてはオウンゴールであったが、そのボールの質はラファエル・ヴァランへのピンポイントパス。さらに、2点目のPKは、右のコースへのシュート予測が高まる中、スバシッチの逆を突いて左のコースへ冷静に沈めたもの。
これまで何度もチームを助けたが、ここぞの決定機の場面で見せる、集中力とクレバーさが改めて活きた瞬間だったと言えるだろう。
それ以外のプレーに目をやっても、いつものようにトップとトップ下のラインを往来しながらポジショニングを取り、相手守備陣を牽制。サイドでの基点、引いてのポストワーク、ドリブルで運んでの時間作りなど、終始、周囲を助けるためのプレー判断を実行し続けた。
そのクオリティーはチームを背負うべき選手のそれであり、彼のような選手たちを擁していたことこそが今大会のフランス代表においての「強さ」だった。
大会最優秀選手にはルカ・モドリッチが輝いたが、成し遂げたものや結果をより評価すれば、グリーズマンの名前が挙がってもおかしくなかったはずだ。
※出場時間が短かった選手は採点対象から除外
※10点満点の0.5点刻みでの採点
※MOM=マン・オブ・ザ・マッチ(最も印象的だった選手)
※採点者:カレン
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