しばしば、準備ができる前にヨーロッパへ行くオーストラリア人選手を見てきた。そして1~2シーズン後には去っていた。
コーチとしてもオーストラリア人を指導した。ルツェルンでトミ・ユリッチ、オリヴァー・ボザニッチ、ニキータ・ルカヴィチャらだ。皆とても技術がある。
彼らが活躍する日は、他の多くの選手よりもいいプレーをする。
しかし問題がある。それが毎週ではないということだ。4試合に1回では十分ではない。せめて4試合で3回はベストを見せてくれないと。
トミ・ユリッチとはルツェルンで2年間一緒だった。彼の才能はよく分かっている。
ビッグリーグでもプレーできると確信している。ドイツ、イングランド、スペイン、イタリア。しかし、当初彼のメンタリティは十分に強くはなかった。それからは大いに成長を見せている。まだ次のステップを踏むことができる男だ。
彼に対して公平であるとすれば、休暇を取れるような時には常に代表に呼ばれていたので、難しかった。彼の最も長い休暇は14日間だった。長いシーズンが終わったあとに頭をクリアにするには充分でないね。今も負傷しているよ。
ワンダラーズの監督として、Aリーグの選手たちのメンタリティを変えたい。
若手選手が次のステップを踏むための準備をしたい。技術的にも戦術的にも十分ではないからね。
そして、精神的に準備をしなければならないんだ。強くあること、調子を維持すること。そして勇気を持ってチャレンジに向かうこと。
欧州にはいい選手が山のようにいる。もしコンスタントに高いレベルを見せられなければ、誰かがポジションを奪うだろう。
そして、チャレンジに向かうためにはその前に準備が必要なのだ。若い選手は、チームの中でそのために戦わなければならない」
元ドイツ代表が喝!「若手選手、精神を鍛えずに欧州へ行き過ぎ」
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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