この冬、ゴンサロ・イグアインを放出してクシシュトフ・ピョンテクを補強したミラン。

来季の欧州行きのためにも、今後は負けられない戦いが続く。今週末のセリエA第23節ではサン・シーロでカリアリと対戦する。

そうした中、カリアリは地元でのある騒動に巻き込まれてしまったようだ。

『sportmediaset』などによれば、カリアリの選手たちは地元の農家たちによって練習場に閉じ込められてしまったという。

カリアリがあるサルデーニャ島では、羊飼いたちがミルクの価格に抗議にしており、その抗議活動が全土に広まっている。

100人ほどの農家グループが車両で出口を封鎖するなどしてチームのミラノ行きを阻止し、抗議のためにミルクを路上にぶちまけるなどしたという。

グループの代表者は「チームにも我々の戦いに加わって欲しい」として、選手や監督との対話を求めるとともにカリアリにも連帯を求めたとか。もしミラン戦が延期なれば、自分たちの置かれた苦境がより広く伝わるという考えだったようだ。

結局MFニコロー・バレッラら数名がミルクタンクを倒すという象徴的なジェスチャーに加わった後、チームはやや遅れたものの空港に向かいミラノに旅立つことができたとのこと。

これまで、1リットル当たり85ユーロセント(105円)だった羊乳の価格が、60ユーロセント(74円)に下がったことで農家は苦しんでいるそう。彼らは政府に対して、最低価格を1リットル当たり70ユーロセント(87円)にするよう求めているとも。

ある農家は「ただ同然で売るよりも捨てたほうがいい」と語ったそうで、600リットルを路上に捨てた農家もいるという。

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