ヘルムート・ドゥカダム

ステアウア・ブカレストでプレーしていたルーマニア人GKヘルムート・ドゥカダムは、1985-86のチャンピオンズカップ(元チャンピオンズリーグ)決勝でバルセロナを相手に勝利の立役者になった。PK戦で4本のシュートを止めて、MVPとして副賞の高級車も受け取った。

しかしながら、彼はその直後の夏に姿を消してしまった。「賞品の拠出を拒否して独裁者チャウシェスクに罰則を受けそうになった」「警察に捕まった」などの噂が流れる謎の失踪であった。

3年後に彼は再び表舞台に現れ、その理由は「稀な血液疾患に罹ったため」だと話した。2部のヴァゴヌル・アラドで現役復帰したが、あまり活躍できずに32歳で現役を離れている。