ベルギーでの成長、遠くなる「世界」

――ベルギーリーグで一年プレーして、Jリーグとの違いはどのように感じました?

仕掛けられる場面で「行く」と判断する速さなど、スピード感がやはりすごく違います。ディフェンスの枚数が多いので、前の2人だけで行き切っちゃう場面も多いですね。その分Jリーグと比べると試合は間延びしているイメージです。

――ベルギーリーグでのプレーは日本人選手にとってどのようなメリットがありますか?

ヨーロッパでプレーすること自体に意味があると思います。ベルギーリーグからは毎年良い選手がステップアップしていますし、上を目指している選手にとってそこはメリットになりますね。

――海外に出て気付いたことや、自身が変わったことなどはありますか?

サッカー観はすごく変わりました。日本にいる時もよくヨーロッパのサッカーを見ていて、「全然できるな」と思っていたんですけど、実際ヨーロッパでサッカーをして、それから試合を見ると、スピードの重要性がより一層感じられるなど見え方が変わりました。

向こうでもよく試合を見ますが、トップレベルの試合などは日本にいた時よりも“遠い世界”のように感じるようになりました。

――これまでドイツとベルギーでプレーしています。言葉のほうはどうですか?

覚えるのが早いほうではないので、その才能はないのかなと僕自身では思っています。シント=トロイデンではチームは英語でしたけど、フランス語を話す人が多かったのでその両方を勉強する必要がありました。