武藤 雄樹(浦和レッズ)
今シーズンの成績:25試合1ゴール
かつては得点力が最大の魅力だったが、今シーズンは負傷の影響もあってわずか1得点。チームも最終節まで降格の可能性を残し、今年のリーグ戦における明るい話題は興梠慎三の8年連続二桁得点達成くらいだった。
しかし、そのJ1新記録は、武藤の貢献があったからこそ。位置や体勢を含めてボールの受け方が秀逸で、相手の守備組織を混乱に陥れ、チャンスの起点を生み出せる。
いるといないではチームの機能性が大違いで、負傷離脱していたACL決勝や終盤のリーグ戦ではその不在が目に見えて明らかだった。
興梠との連携は職人の域で、他人が簡単に入り込めるものではない。鳴り物入りした杉本健勇の居場所が無かったのも頷ける。煩わしい表現になってしまうが、数字に表れないアシストの数が非常に多い選手だ。