“拾ってくれた”FC町田ゼルビアとともに
――今年は相当なハードスケジュールになり交代枠も5人になりました。総力戦のなかで、李選手は何を見せていきたいですか?
今シーズンは過去にないくらいの過密日程でリーグを消化していかなければなりません。僕も今年で38歳になり若い選手ではありませんが、必ず僕にもチームを助けなくてはいけないときが来ると思います。
そのときこそ、僕が今回の自粛期間、何をもってトレーニングをし、何をもって苦しいときにチームを助けるための準備をしてきたかお見せしたいです。
――町田に来て今年で7シーズン目になります。李選手にとってFC町田ゼルビアはどんなクラブ?
僕が来た2014年はJ3元年でした。サッカーができなくなるかもしれない状況のなか、FC町田ゼルビアに拾ってもらった。そういう思いがあります。ですので、当初から「このチームを必ずJ2へ昇格させるんだ」という強い気持ちを持っていました。
ただ強い気持ちを持つだけでなく、自分の全てをかけて、全てをこのチームに捧げていきたいという思いでやっていますし、その熱意は今も変わっていません。逆に、年々増していっているかもしれませんね。
――FC町田ゼルビアが“マイクラブ”だと感じる瞬間は?
昨年もそうでしたが、やはり嬉しいときもあれば苦しいときもあります。そうしたなかで、いつも色々な方に声をかけていただき、そして僕が試合に出たとき、勝利したときに、皆が自分のことのように喜んでくれる。
そういう皆さんの笑顔を見たときはやはり「あ、ここが自分のホームなんだな」と感じます。特に昨年はそういう機会が多かったです。
――27日の再開初戦では近隣の東京ヴェルディと対戦します。町田の一員として東京ヴェルディと戦うのはどんな気持ちですか?
J2へ昇格してから毎年のように対戦しているクラブではありますけど、「東京クラシック」という名のもと、常に気持ちの入る相手です。再開初戦が東京ヴェルディということで意味のある試合になることは間違いないかなと思います。
残念ながら無観客での対戦になりますけど、僕たちのみならずお互いが今まで準備してきたことを100%出すことで、視聴者の方々に熱いプレー、そして少しでも希望と勇気を与えられるような試合にしたいです。
――東京ヴェルディの次は7月4日、ホームでのモンテディオ山形戦ですね。
これもまた僕個人の意見になりますが、相手はあまり気にしていないです。
ポポヴィッチ監督も常々言っていて、今年のFC町田ゼルビアはもちろん相手の戦術への対策も怠りませんが、まずは自分たちの土俵でサッカーをする。自分たちが準備したものをしっかり出していくことを心がけています。