チチャリート

端正な顔立ちで女性のファンも多いチチャリート。欧州の舞台では継続的な結果を残せなかったが、得点感覚に優れ、短い時間でも試合を決められることからジョーカーとしてビッグクラブからも重宝された。

そんな彼の名前についてはよく知られた話だろう。本名はハビエル・エルナンデス・バルカサル。チチャリートは愛称であり、同名の父親ハビエル・エルナンデス・グティエレスから受け継がれたものだ。

父は1986年ワールドカップに出場した元メキシコ代表のプロサッカー選手で、その父の愛称がチチャロ、「エンドウ豆」という意味だった。そこで息子には、「小さなエンドウ豆」を意味するチチャリートという愛称が授けられたというわけだ。

(息子チチャリートと父チチャロ)

現在32歳のチチャリートは、今やメキシコ代表の歴代最多ゴール記録保持者となった。小さなエンドウ豆は、時を経て巨大なエンドウ豆へと育ったのである。