ブラジル1部のバイーアでプレーしている元五輪代表DFゼカが大きな話題になっている。

今年26歳になったゼカは、今季インテルナシオナウからバイーアにローン移籍している左サイドバック。しかし「個人的な問題」で長らくピッチを離れていた。

その理由は、9月に母親のルシマラ・ネーヴィス・クラッコが癌に侵されていることが発覚したため。

彼は看病を行うため一時的にサッカーから離れ、2ヶ月ほどその治療を手伝っていたが、先月ルシマラは45歳という若さでこの世を去っている。

そして、ゼカは今月サッカーへと復帰。そして17日に行われたコリチーバ戦では1-1で迎えた72分に決勝点を奪う活躍を見せた。左サイドから放ったクロスが抜けていき、そのままゴールに決まる…という、神に導かれたようなシュートだった。

そして試合後、メディアのインタビューに答えたゼカは涙…。ゴールを母親に捧げ、彼女が天国から助けてくれたと話した。

「言葉にならない。チャンスが与えられたこと、チームの勝利に貢献できたことに幸せを感じる。

僕は母を失った。とても、とても厳しかった。つい最近のことで、練習でも試合でも頭の中に浮かんでいる。

このゴールは彼女と家族、そして友人全員のためのものだ。彼女が天国でいい場所にいること、そして僕を助けてくれていることを知っているよ」

選手を休んでまでの看病も実らず、若くして亡くなった母…彼女に対する思いが溢れたインタビューだった。

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