――フロンターレ時代は先日現役を引退した中村憲剛さんとほぼ同じポジションでした。彼のプレー、彼の存在にはどんなことを感じていましたか?
憲剛さんとは、フロンターレ在籍時にもサッカーの話を色々させてもらいました。僕にとって、「サッカーの先生」でもあります。
憲剛さんはプレーはもちろんですが、言語化するところもものすごく上手いので、そういった意味でもとても勉強させてもらっています。
――現役時代、一番思い出に残っていることは?
現役時代の思い出はたくさんありますが、パッと思い浮かぶのは、横浜F・マリノス時代に中村俊輔さん、川崎フロンターレ時代に中村憲剛さんと、フリーキック練習していたことですね。
蹴り方だったり、ゴールキーパーとの駆け引きだったり、色々話をしながら練習していた記憶が、良い思い出としてとても強く残っています。
――狩野さんが最後にプレーした徳島ヴォルティスのリカルド・ロドリゲス監督が今シーズン、浦和レッズの監督に就任しました。彼はどんな指導者でしたか?彼から学んだことなども合わせてお聞かせください。
リカルド監督は、サッカーに関して言えば、しっかりポジションをとり、ピッチを広く使って攻撃するスペインサッカーをしていました。
熱く感情を全面的に出す一方、相手のことをしっかりスカウティングして、攻撃や守備の戦術に組み立てる緻密さを持ち合わせていました。自分が指導者としての道を歩んでいく上でとても勉強になりました。
※徳島時代、愛媛FCとの四国ダービーで決めたこのゴールが結果的に現役最後の得点となった。