ロシアで掴んだもの
――EUROやコパ・アメリカは観ています?海外で気になる選手は?
ハイライトを中心に観ています。基本、FWの選手はみんな気になりますね。
ガツガツしている選手が好きです。ルイス・スアレス(ウルグアイ代表/アトレティコ・マドリー)や、今だったらラウタロ・マルティネス(アルゼンチン代表/インテル)とかも。
――南米の選手が多いですね。
南米のほうが個人の力がはっきり出るので、見ていてすごく面白いです。
戦術があるのはもちろんですが、最後はやはり個。駆け引きなどが勉強になりますし、特にブラジル代表はコパ・アメリカで見ていてもとても面白いですね。
――西村選手も2018年の夏から1年半、ロシアでプレーしました。先日、DAZNの『Jリーグプレビューショー』に出演した際に「サッカー観や人生観が変わった」と仰っていましたが、日本と具体的にどこが違い、自身の中でどんなことが変わりました?
ゴールまでの速さや、チャンスがあるのであればラストパスを積極的に狙っていくこと、あとは1対1での球際やスピード感が違いました。
変わったのは、日本とは全然違うんだと認識できたところですかね。勝利に対する執念などを含めその後の成長材料になっています。
――CSKAモスクワには西村選手の前にも本田圭佑選手が在籍していました。それで何か言われたりみたいなことはありました?
特になかったですね。日本に興味を持っている人が多かったですし、嫌な思いをしたことは全然ありませんでした。
――あのタイミングでロシアのCSKAモスクワへ移籍した理由を改めて教えてください。
2018年のワールドカップを見て、「あの舞台に立ちたい」という思いが強くなりました。そのためには海外でプレーしないといけないと思い、代理人とも色々話をしていたところ、オファーが届いたという流れです。
あの時は何も考えず、とにかく成長したいという思いで行くことを決めました。
――西村選手自身、自分の一番のストロングポイントはどこだと感じています?
あまり他人のことが気にならないかもしれないです。何か言われたりしても気にならないですし、他人と比べたりすることもほとんどないですね。
――そういうところも大事ですよね。
変人と思われるか、紙一重だと思いますけど(笑)。