――サントス選手は東京五輪の男子サッカーをご覧になりました?
はい。日本代表が決勝へ行き、ブラジルと対戦しないかなと思って観ていました。
――ブラジルは前回のリオデジャネイロ五輪に続き、金メダルを獲得しました。今大会のブラジル代表はどのようなチームだと見ていました?
自分たち現役の選手は、良いチーム、結果を残しているチームから常に学ぶ姿勢を持たなければなりません。Jリーグで言えば、川崎フロンターレのようなチームから学ぶことはすごく多いと思っています。
今回のブラジル五輪代表は、コンパクトな4-4-2ですごくオーガナイズされたチームでした。相手にやらせるところはやらせて、自分たちはエネルギーを無駄遣いせず、ここぞという時にパワーや技術の高さを発揮して相手を怖がらせる。相手にわざと攻めさせておいて、一瞬を狙ってカウンターで仕留めたシーンなどにそれがよく表れていたと思います。
【#東京オリンピック】連覇達成!#サッカ 男子決勝
ブラジル vs スペインは延長に突入。108分にマウコン選手のゴールでブラジルが勝利。連覇達成です#Tokyo2020 #gorinjphttps://t.co/oOdJnrK5cR pic.twitter.com/TYFJCg68Ub
— gorin.jp (@gorinjp) August 7, 2021
※金メダルを決定づけたスペイン戦の決勝弾などは、実にブラジルらしいカウンターだった。
――川崎フロンターレの名前が出ましたが、サントス選手は川崎戦で活躍している印象があります。彼らとの試合で活躍する理由というか秘訣は何でしょう?
フロンターレは他のJリーグチームとまったく違うチームだと自分は思っています。相手云々よりも、とにかく自分たちのサッカーを貫き通すことに重きを置き、攻撃の手を緩めず、いかに自分たちがボールを保持し試合を支配するかにかなりエネルギーを割いている印象です。
逆を言えば、自分がドリブルしやすいスペースを空けてくれているなと感じます。前に出てくる分、自分にとっては仕事がしやすい状況になり、だからこそ良いプレーが見せられているのではないでしょうか。
ただ、フロンターレがあれだけトップに君臨できる理由は明白だと思いますので、先ほども言いましたが自分たちは彼らから学ぶべきところがたくさんあるのではないかと思います。