―ギラコインの特徴の中に投票で割引率が変わるというものがあります。あれはどのような仕組みなのでしょうか。

シンプルに試合に勝つと店舗でのディスカウント率が上がるという感じです。まだシステム的には開発中ですが、野球だと優勝すると優勝セールがあるじゃないですか。

ああいったものが試合ごとに、あるいはチームのSNSに対し非常に大きな反響があったときに少し変動をさせるような機能を付けるつもりです。

なので、チームが勝った、あるいはSNSで大きな反響があったときに変動するのは、地域の店舗へ送客しやすいというか、販促の後押しになりえるようなことを割引率を変えることでできればなと思っています。

―投票でディスカウント率を変えるというのはどういうことなのでしょうか。

投票でディスカウント率を変えるということもできます。我々がトークンと呼んでいる部分は、一般的にはクーポンやチケットと呼ばれている部分です。

ここは応用度がとても高い部分でして、店舗ですとかECサイトですとかオンラインイベントなど、いろいろなものに変換ができるようになっています。

例えば、ファンの方々が何かの投票権主体のディスカウント率を決定するとか、何かのイベントによってディスカウント率が上下動するとか、そういったことが拡張性高くできるような機能になっています。その部分の自由度がかなり高いです。

ギラコインのサイト(イメージ図)

―割引の提案はクラブからあるのでしょうか。

基本的には、我々のほうで考えて我々のほうから伝える場合もありますし、チームのほうからお伝えいただく場合もあります。

―ディスカウント率を投票で決めるとなると、最大割引しか選ばれないのではないかと危惧しています。そのあたりはどのように機能するのでしょうか。

実はJリーグのカテゴリーのチームですと、なかなかチャレンジングなトライアルをしにくいケースが多いです。そこで新しい機能に関しては、事情を説明して協力していただけるというチームで試していくということをやっています。

【前編のまとめ】
ギラコインは、地元で通貨を循環させることにより、スポンサー企業の売り上げ向上に結び付ける。同時に、消費者情報や購買情報、SNS 上でのファン同士のやりとりなどの情報を蓄積するという点でも、スポンサー企業に貢献するようだ。

スポンサー企業を通じて、ギラヴァンツ北九州へと還元する。アウェイチームのサポーターでも使用可能だ。また、チームが試合に勝つと店舗でのディスカウント率が上がるという仕組みも開発しているという。

【関連記事】「ギラコイン」とは何なのか。その仕組みを開発者に訊いた(後編)

前編ではギラコインの概要について尋ねてみた。後編では、ギラコインの目的の1つである地域活性化・地方創生、およびギラコインの今後などについて話を伺っている。

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい