Franz Beckenbauer(フランツ・ベッケンバウアー)
皇帝の異名を誇るフランツ・ベッケンバウアーは、“リベロ”の概念を確立した史上最高のフットボーラーの一人だ。
西ドイツ代表のキャプテンとして天才ヨハン・クライフ擁するオランダを決勝で破り1974年ワールドカップで優勝。また指導者としても1990年ワールドカップを制し、選手と監督で世界一に輝いた二人目の人物となった。
さらに2006年ワールドカップの招致と大会の成功にも尽力するなど、選手・監督だけでなく“組織の長”としても結果を残した稀にみる人物である。
まさにサッカー界ではその名を知らぬ者はいないほどの大物であるが、そんな彼でもあまり知られていないアディダスとのこんな逸話があったことをご存知だろうか。
それは1960年代にまで遡る。
1948年に靴職人の息子ダスラーがドイツで創業したアディダスは、もともとシューズのメーカーだった。
彼らはシューズでは既に大きな成功を収めていたが、さらにアパレルでの展開を視野に入れていた。そこで当時、母国の世界的なサッカー選手だったフランツ・ベッケンバウアーと今風にいえば“コラボ”することになったのだ。
そしてアディダスはそのまま「フランツ・ベッケンバウアー」という名前のトラックスーツ(ジャージ)を発売。
1967, Franz Beckenbauer
When the tracksuit celebrated its debut, it became the first piece of apparel for adidas & opened a whole new world for a company that, so far, was famous for shoes. pic.twitter.com/4QoVX2NuMF
— adidas (@adidas) August 18, 2019
そう、これが後にアディダスの看板商品となる「3本線のアパレル」が生まれた瞬間だったのである。
それから50年以上が経過した現在、3本線のアパレルは世代も性別も超えて親しまれており、サッカーのユニフォームにおいても今やこの3本線は定番となっている。
「サッカー史上最も影響力の強いレジェンド」は、実はアパレルにおいて歴史を変えた人物でもあったのである。
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この機会に、ぜひサッカー界のレジェンド選手たちを手に入れましょう。
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