――A代表デビューは2012年5月23日のアゼルバイジャン戦。「すごく緊張した」と話していたが今は?
緊張感というものは持っています。
当時の緊張感というものは正直日本代表のためというよりも個人のため…個人のプレーに期待していたところでの緊張感というのはありました。
ただ10年の時を経て、日本代表への皆さんの期待というかそれに応えないといけないチーム。そっちに対しての緊張感というかそれが高ぶっているところですかね。
――デビュー戦でのプレーは覚えてる?
覚えてますね。めっちゃ緊張して多分ファーストプレーでこけたと思います(笑)。
――今回は大丈夫でしょう?
いや、どうですかね(笑)。本当にチームのために何ができるかというところがまず何よりなので。
自分のためというよりチームのために何ができるか。(試合に)出る・出ないに関係なく、このチームでこのE-1(サッカー選手権)を勝ちとりにいくために自分ができることを最大限したいと思います。
――ワールドカップ本大会に向けての野心は?
そうですね。たださっきもお話ししたんですけど、19歳の時には野心を持ち過ぎて(常に)自分に満足できなかった。メンタルコントロールの面で自分はあんまり野心を持ち過ぎると上手くいかないタイプなので。
本当に目の前の一つ一つのトレーニング、一つ一つの試合に取り組むところをやっていけば自ずといろんな結果は後から付いてくるものだと信じてやっています。
まずは明日の試合。(このあと)午後に練習ありますけど、そこに最大限集中してやっていきたいと思います。
――海外組から何か声をかけられた?
お世話になってる先輩方はたくさんいて。個々に名前を出すとキリがないんですけど、皆さんから怪我の時期もポジティブな言葉をいただきましたし、代表選出されてからも「ここからだぞ」っていう話もいろんな先輩方から頂きました。
――具体的に印象に残る言葉などあれば
吉田麻也選手は自分が10代の頃からお世話になってる先輩の一人。
ケガの時からすごいいろいろアドバイスくれたり、代表の話もいろいろ聞かせてもらったりという中で、今回、「選ばれたことに満足するんじゃなくて、ここからもっともっと自分を出して上を目指してほしい」という力強い言葉をいただきました。
――吉田選手から「カタールに行こう」とは言われなかった?
いや、そこに関してはもう本当に自分なんてまだまだペーペーなんで(笑)。先輩方に近づけるように、「本当のA代表」に絡んでいけるように、まずはここでしっかりプレーしたいと思います。
――光と影のあったキャリア。ファンたちにどういった姿を見せたい?
サッカー選手としてこれだけ怪我をしているのは決して誇れることでも何もなくて、むしろ恥ずかしいぐらいのケガ歴なんですけど(苦笑)。
ただこうしてサッカー選手としてできているのも周りの皆さんの声援だったりポジティブな言葉があってのところだと思います。そういう感謝の姿勢というものはサッカー選手としてピッチの上で見せていくしかないので、ピッチの上で見せていきたい。
ケガで苦しんでいるアスリート…それこそ小中学生、高校生、学生と、ケガに苦しんでサッカーできないという人も多いと思うんですけど、今リハビリやっている時間がいつか報われる日が必ず来ると思う。
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本当に苦しい時もあると思いますけど、“引退宣告”されたくらいの選手が日本代表に返り咲くというか…返り咲くほどの活躍は別にしてないんですけど(笑)、また入れるチャンスも本当に続けていれば必ずあると思うので、そういう方たちを勇気づけられるようなプレーをできたらいいなと思います。