2019年から清水エスパルスでプレーしているブラジル人MFヘナト・アウグスト。昨年左膝を痛めてから怪我に悩まされており、出場できない状況が続いている。
今季もなかなか状況が好転せず、自身のSNSでもコンディションに不安を抱えていることを明かしていた。
そんななか、ヘナト・アウグストはバルセロナで撮影したという映像をSNSに投稿していた。
ファンの皆さん、お元気ですか?
私がサッカーに戻るのに苦労していることは誰もが長い間知っています。私はブラジルと日本の両方で仕事に戻るためにあらゆることをしましたが、成功しませんでした。
私は2021年に手術を受けましたが、それでも痛みを伴わずに遊ぶには十分ではありませんでした。
— RenatoAugusto22 (@Augusto22Renato) July 26, 2022
それで、私はバルセロナ(スペイン)に来て、今月19日に行われた膝の問題で世界一と考えられている医師との新しい手術を受けました。手術が成功したことを神に感謝します。私はゆっくりと回復しています。
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— RenatoAugusto22 (@Augusto22Renato) July 26, 2022
何も言う必要はありません! pic.twitter.com/UgW8pDOXKi
— RenatoAugusto22 (@Augusto22Renato) July 26, 2022
この白髪の医師こそ、「膝の世界的名医」ラモン・クガットである。
1950年に農家の息子として生まれたラモンは、幼い頃からサッカーに親しみ15歳でFCバルセロナの下部組織に加入した選手であった。
それと並行してバルセロナ大学の医学部に入学し、奇しくも同じ名前を持っている内視鏡の名医ホセ・ガルシア・クガットに指導を受けて博士号を取得した。
さらにイギリスとアメリカで内視鏡手術の技術を学び、1990年に帰国。バルセロナ大学医学部の准教授となり、その後は主にスポーツ面で活躍することになった。
1992年に行われたバルセロナオリンピックのオフィシャルドクターを務めたほか、2000年代からは再生医療にも力を注ぎ、幹細胞を使用した靭帯の修復にも精通しているパイオニア的存在だ。
彼の得意分野は何と言ってもサッカー選手の膝靭帯治療であり、あらゆる名プレイヤーにメスを入れてきた。
その患者はジョゼップ・グアルディオラ、チャビ・エルナンデス、サミュエル・エトー、アンドレス・イニエスタ、カルレス・プジョル、ダビド・ビジャ、フェルナンド・トーレス、アンス・ファティなどスター選手を筆頭として数え切れないほど。
また特にバルセロナやマンチェスター・シティとは関係が深く、そこに所属している選手は「膝を怪我したらまずラモン・クガット」というほどの信頼を得ている医師だ。
これほどまでの医師に治療を受けているヘナト・アウグスト。復帰に向けた「本気度」を感じられる動画であった。
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