久保 建英

少年時代から「日本のメッシ」と呼ばれた久保は長く右サイドこそが天職かと思われた。これが間違いの始まりだったのかもしれない。

伊東純也、堂安律との競争のなか右サイドで燻り続けていた天才は1年前、当時所属していたマジョルカが低迷していたこともあり不要論の論調は確かに高まりつつあった。

これが一変したのはレアル・ソシエダに完全移籍した昨夏のことだ。ソシエダでは不得手だった左サイドで起用だったが、これまでの「使うこと」より「使われること」を覚えたことで解き放たれたように躍動し始めたのだ。

代表でも左サイドにまわりポジションを確保。本大会では不本意な結果に終わったものの、ソシエダでは引き続きハイレベルなパフォーマンスを見せている。